Vol.17 京都市の新たな景観政策について~時を越え光り輝く京都の景観づくり
平成19年7月10日
京都は、三方を取り囲むなだらかな山並みと市街地を流れる鴨川や桂川などの豊かな自然の中で、1200年を超える悠久の歴史を積み重ねてきた都市であり、世界遺産をはじめとする数多くの歴史的遺産や町並みが融合し、京都らしい美しい景観を育んできました。
しかし、高度経済成長期以降、特にバブル経済期に行われた都市開発の流れの中、京都の優れた景観は、変容し続けてきました。
京都市では、この美しい景観を守り、未来の世代に引き継ぐため、「時を越え光り輝く京都の景観づくり審議会」を設置し、「歴史都市・京都にふさわしい景観のあり方」について諮問し、審議や公開シンポジウム等を踏まえた「最終答申」が平成18 年11 月に同審議会から提出され、その後、市民の意見を募集し、一部見直した後、「新たな景観政策」が本年3 月13 日京都市議会で可決成立し、本年9 月1 日より実施の予定です。
今回はその「新たな景観政策」の概要をご紹介します。