5.これからの相続
今後、相続税の課税強化が見込まれます。
その主な点は
・基礎控除額の40%縮小
・最高税率の50%から55%への引き上げ
・生命保険料控除の見直し
例えば、相続人が3人の場合、基礎控除額は8000万円から4800万円に3200万円も減ってしまいます。したがって、今までは相続税とは関係のなかった方も、今後は相続税がかかってしまうというケースが多く出てくると予想され、相続が始まって、初めて相続税がかかることに気づくといった事態が起こると思われます。しかも、相続対策は相続が始まってからではできることが限られます。生命保険をかけることや、賃貸マンションを建てることは当然ながらできません。
では、出来ることは何か?
相続財産の評価を見直すことです。中でも相続財産の大部分を占めることが多い不動産の評価を見直すことは、相続税対策の有力な手段になり得ます。相続対策は計画的に時間をかけて行うことが有効ですが、相続対策ができていなかった場合には、土地や建物といった不動産の評価を見直すことをしてみましょう。